平素より格別のご愛顧を賜り、誠に有難う御座います。
本年も残すところあとわずかとなりましたが、皆様のご支援のおかげで、充実した一年を過ごすことができました。心より感謝申し上げます。

また、本年は新たな取り組みとして、EC サイト【 @IDEA( アットイデア) 】をオープンいたしました。お客様にとって便利で魅力的な商品をご提案できる場として、これからもより良いサービスを目指してまいります。ぜひ一度ご覧いただけますと幸いです。

https://at-idea.pearl-idea.co.jp/

さて、弊社では以下の期間を年末年始休業とさせていただきます。

【年末年始休業期間】
令和6 年12 月28 日( 土) 午後 ~ 令和7 年1 月5 日( 日)

休業期間中のお問い合わせやご注文につきましては、1 月6 日( 月) 以降に順次対応させていただきます。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

来る年が皆様にとって幸多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えください。


株式会社パールイデア

 


 

昭和100年に想いを馳せて

年始のご挨拶の際にお渡しするお年賀の品。今回パールイデアがご用意したノベルティグッズは、「昭和100年」をテーマに、どこか昭和感のあるアイテムです。

西暦2025年は「昭和100年」にあたる年です。昭和(1926年〜1989年)は、日本の近代史において最も長い時代の一つであり、戦争から復興、そして世界の舞台での活躍へと、変化と成長の激しい時代でした。この時代の象徴的なイベントが、昭和39年(1964年)の東京オリンピック、そして昭和45年(1970年)に大阪で開催された 「日本万国博覧会(大阪万博)」 。太陽の塔(岡本太郎作)がシンボルとなり、未来的なパビリオンや最新技術が展示された大阪万博は、日本が戦後復興を経て、経済大国として世界に台頭してきた象徴的な出来事であり、多くの国民が未来への希望を抱いたイベントでした。筆者(昭和43年生まれ)も幼少の頃、両親に連れられ2度もこの万博に足を運び、どうやら迷子になったそうです(記憶は全くないのですが)。

2020年(昭和95年)に開催された東京オリンピック、そして2025年(昭和100年)に開催される大阪・関西万博・・・令和の時代でありながら、どこか昭和の良き時代を彷彿とさせるこの流れは、なんだかノスタルジアな気分に浸ってしまいます。

株式会社パールイデアは、 SDGs 達成に貢献するために様々な参加者が主体となって取り組む参加型プログラム 「大阪・関西万博 TEAM EXPO 2025 共創チャレンジ」に参加しています。

私のような昭和世代だけに限らず、Z世代までもが昭和の雰囲気が息づく純喫茶や銭湯を訪れたり、古着を着こなしたり、シティ・ポップ音楽がTikTok発で世界的にリバイバルヒットしたりと「昭和レトロ」に魅了されるエモいブームまで到来・・・

そんな時代に想いを馳せていると、ふと子供のころによく食べた、とげとげで…カラフルで…素朴で…甘い…昔ながらのお菓子「金平糖」の記憶が蘇ったのです。星のように小さく愛らしい見た目(視覚)、トゲトゲとした指ざわり(触覚)、ふんわり香る砂糖の香り(嗅覚)、舌の上でとろける優しい甘さ(味覚)、口の中でコロコロと転がりガリっと噛んだ時の音(聴覚)・・・と、五感を刺激する空間づくりを行うパールイデアにぴったりの一品なのでは?と考え、今回のノベルティに採用しました。

 

 

岐阜県・・・織田信長・・・金平糖・・・

金平糖は日本発祥のお菓子だと思っていたのですが、実は今から455年前の戦国時代、永禄12年(1569年)キリスト教を広めるために日本を訪れたポルトガルの宣教師ルイス・フロイスが、時の権力者である織田信長に謁見する際に献上したのが、南蛮菓子【 confeito( コンフェイト)=金平糖 】でした。当時甘いものはとても貴重で、信長も大変喜んだようです。

織田信長といえば、パールイデアの本社所在地でもある岐阜県ゆかりの戦国武将。岐阜城を中心に、経済政策や軍事戦略を展開し、日本の歴史に大きな影響を与えました。現在も岐阜県には信長の足跡が多く残り、観光や文化面で重要な役割を果たしています。岐阜と、信長と、金平糖・・・何だか歴史的な縁も感じはじめたこのノベルティ企画。岐阜県の企業という事もあり、せっかくなら信長が実際に食したというconfeito( コンフェイト)を使いたいと考え、日本中を探したところ、大阪八尾市にある金平糖専門メーカー 大阪糖菓株式会社 様 が「信長の金平糖」を再現・販売されているとの事。快くご協力いただき、実際に工場を見学させていただく事になりました。

初めて見るconfeito( コンフェイト)は想像とは違い、白く大きくゴツゴツとした塊。その風貌を見た瞬間に思い出したのが、約5,500年前の縄文時代中期に作られたとされる日本最古の天然真珠「トリハマパール」です。これはパールイデアのシンボルマークのモチーフになったもので、何だかここでもご縁を感じてしまいました。

味も食感も一般的な金平糖とは全く違います。とても硬いので舌の上で転がすように舐めると砂糖の混じりけのない優しい甘さが、小さくなってから噛むとアニスシードのハーブの香りが口の中に広がります。日本の金平糖職人による長年の切磋琢磨によって、私たちの知っているトゲトゲとした、様々な風味の、カラフルな甘い金平糖になったのだと伺いました。

金平糖は大きな窯の中で、ザラメの粒に蜜をかけ、乾燥させ、また蜜をかけ、と何度も何度もくり返しコーティングし、10~14日間もの時間をかけて作られています。気温や湿度によって釜の温度や角度まで絶妙な調節が必要で、蜜をかける量やタイミングも重要。そのため美しい金平糖を作る職人になるまでに最低20年はかかるとの事。そんな長い時間をかけて作られる金平糖は、手間をかけてゆっくりと大きく美しい形になる事から縁起物のお菓子ともされているのです。

 

 

パッケージもこだわりました

先述の通り、パールイデアのシンボルマークのモチーフになった「トリハマパール」に似た形の金平糖。これを入れるパッケージにもこだわりが詰まっています。

パール=真珠は、日本を代表する宝石として世界中で愛されると共に、近年では生育に健康な海と栄養をそそぐ森林が必要な事もあり、美しい自然と共生する持続可能な宝石【 SDGs JEWELRY 】 として、国境や世代を超えて注目されています。そんな真珠を生み出す貝殻に、パールを彷彿とさせる金平糖を入れたい!SDGs JEWELRYを入れるパッケージもSDGsでありたい!そんな想いから、古紙を原料とし、 岐阜県・美濃和紙の紙漉き製法でつくられた「パルプモールド」で、貝殻型のパッケージを制作しました。

このパルプモールドは、紙を水で溶かし、金型で成形した紙成形品です。紙のパッケージは平シートを打ち抜いて四角や丸の箱にするのが一般的ですが、パルプモールドは金型で立体形状を作るため、形状の自由度が高く、曲面や仕上がりがシャープなエッジング形状にすることも可能です。特有の紙の質感を前面に出し、様々な表情を持たせることができるのも大きな特徴の一つ。また、近年プラスチックごみによる海洋汚染が世界中で問題視されていますが、パルプモールドは100%紙で出来ているため、使用後は製紙原料としてリサイクルされたり、土に埋めれば生分解します。環境意識の高まりとともに、プラスチック容器の代替品として注目を集めているSDGsなパッケージなのです。

 


 

全てのノベルティは、使っていただくお客様の笑顔を想像しながら愛情をたっぷり込めて、パールイデア社員がひとつひとつ丁寧にパッケージングしました。「昭和100年」への想いを詰め込んだ、どこか懐かしくも、未来の環境も考えたノベルティグッズの完成です。そして、もちろんプロの厳しい目で検品を行っております。

2025年もわたしたちパールイデアは、五感を刺激する情緒的な体験をデザインし、一粒一粒が唯一無二の金平糖のように、オンリーワンの価値をご提供します。そしてお客様とブランドとの “ものがたり” を生み出す空間づくりを共創し続けてまいります!