パールイデアの公式オンラインストア『@IDEA(アットイデア)』。「日常に「アッ!」と おどろく アイデア を」をコンセプトに、商空間に携わり続けて68年のパールイデアのスキームと地場の素材、そしてそれを加工するプロフェショナルなパートナー陣の匠な技術を掛け合わせ、「ありそうで無かった」商品を日々開発しています。
パールイデアの本社がある岐阜県は、飛騨山脈に囲まれ木曽三川が流れる、とても自然豊かな環境が魅力の土地です。そんな岐阜の地場に根付いたものづくりがしたいと云う想いから出来上がったのが「@IDEA ACCESSORIES」シリーズです。
今回は制作協力頂いた「株式会社 安藤大理石」様の工場へ伺った際の様子と共にご紹介します!
世界に誇る石材産業の街・・・GIFU
パールイデア本社から西に10km程の場所にある、金生山(きんしょうざん)。大垣市赤坂町と揖斐郡池田町に跨るこの山は、標高217メートルと比較的低い山であるものの、古生代(約3億年前)の化石が豊富に見つかることから、地質学的に非常に重要な場所として知られています。
金生山のある岐阜県西濃地区は、古生代に形成された石灰岩層が広がる地域です。この石灰岩は、もともと海底で形成されたもので、サンゴや貝殻などのカルシウム分が長い時間をかけて堆積してできたもの。金生山周辺では、この石灰岩が豊富に存在しており、古くから石灰石の採掘が行われてきました。
そして「水の都」として知られる大垣市の豊富な地下水。石材加工において水は重要な資源です。これを用いて加工する石材所がこの地域に多く集中するようになりました。江戸時代の中山道・赤坂宿では、金生山で採れた大理石を、煙草入れの緒締め玉やかんざしの根掛け玉などに加工し、お土産として販売していたそうです。石材加工技術も発展し、墓石や建築材料・彫刻などに使われる高品質の石材製品だけでなく、鉄鋼・化学産業などでも広く利用され、岐阜県の産業に大きな影響を与えてきました。
石材業界の超老舗!「安藤大理石」様の工場へ
そんな岐阜県不破郡赤坂村(現大垣市赤坂町)で明治26年(1893年)に創業し、石材業界で132年もの長い歴史をもつ老舗企業「株式会社 安藤大理石」様。昭和23年に株式会社化され、現在では石材加工・販売・設計・施工の分野で幅広くご活躍されています。
今回は、岐阜県安八郡神戸町にある工場に伺いました。こちらの工場では石材のストック・加工を行っており、エントランスからオフィステーブルに至るまで石材で構成される「アッ!」とおどろく素敵な環境です。工場内は世界中から集められた石材で溢れており、なんと日本でここにしか無い、AI機能を持つ最新設備までも!
石材加工用の機械はどれもとても大きくて圧倒の連続!刃の先にダイヤモンドチップの付いたコーピングマシンや、超高圧に圧縮した水を音速の約3倍に達する超高速で噴射する事で切断するウォータージェットカッティングマシンなどで石材を切断し、研磨して仕上げる様子を見学させて頂きました。
“かたくて、おもい”お話しです・・・
大型商業施設・オフィスビルや建設で外壁や内装に石材を使用する場合、1枚の大きな石板から色目や柄を確認しながら指定された大きさに切り出し、工場内で想定の大きさに仮組をするそうです。1つの現場につき、柄合わせや割れの問題等も見込んで設計の約110~120%程度の予備を含めた石材確保が必要となり、その予備や端材として出た10~20%程度が全てデッドストックとして工場内に蓄積されています。
そんなデッドストックストーンを再び活用できないだろうか?・・・。通常高級建材である石材。端材とは云え、これをアレンジする事で今までには無い天然石を使った高級感のある素敵なアイテムが作れるのでは!と今回商品開発に挑みました。
デットストックストーンを再活用!
しかし最初に躓いたのはその重さ。自然の風合いを演出するにはとても表現しやすい資材なのですが、小岩程度の大きさでもなんと100kgオーバー・・・店舗内装やディスプレイ小物として使用する際は、安全面の観点でも軽さは重要ポイントとなります。
そこで逆転の発想!この重さを利用したアイテム開発に舵を切る事に。まずはパールイデアの主軸ともなるマネキンのベースを作ってみました。
ずっしりとした硬くて重い石材は、ぐっと高級感のある演出が出来るだけでなく、ウェイトの役割も果たしてくれます。様々な種類の石や仕上げ方法で検証を重ね、「トラバーチンロマーノ」「グリジオカルニコ」「ビアンコカララ」の3種を、マネキンベースカバーとして採用しました。
この大理石の美しさを、ご自宅のインテリアでも楽しんで頂きたいとの想いから生まれたのが「@IDEA ACCESSORIES」シリーズ。第一弾として、アクセサリーをディスプレイするツール「ACC STAND (L) 」「ACC STAND (S) 」「ACC RISER」、そしてベースとミラー位置の組み合わせにより様々なアレンジが可能な「ACC MIRROR」「ACC MIRROR SLIM」をリリースしました。使用したデッドストックストーンは「グリジオカルニコ」「ビアンコカララ」の2種。天然大理石本来の美しい質感は、プリントとは異なりしっかりと高級感が主張します。ひとつひとつ柄の異なったオリジナル性の高い商品で、全て@IDEA のオンラインショップにて好評販売中です!
可能性はまだまだ拡がる!石材への、かたいおもい
株式会社安藤大理石 様 は、藤工芸株式会社 様(岐阜県揖斐郡)、株式会社プロスパー 様(岐阜県羽島市) と共に、『石』『木』『アクリル』 3つの異素材を組み合わせて今までにない商材を生み出す研究開発「MLF(Material Learning Farm)」活動に取り組まれています。
これに刺激を受け、@IDEAでも石材を利用した見たことのないインテリアの開発が出来るよう奮起しています。おそらく一番歴史のある資材であろう石材・・・石材とレジン(樹脂)を組み合わせた、新たな可能性へのチャレンジにも挑戦中ですので、是非お楽しみに!
日常に「アッ!」と おどろく アイデア を!
@IDEAでは、厳選されたサスティナブル素材を使用しアート要素をプラスした商品や、商空間デザインをご家庭用に使いやすくアップデートしたインテリアなどのラインナップを今後続々とリリース予定です。徹底した日本のものづくりに拘った、10年・20年と長く愛用頂ける選りすぐりの商品群を展開してゆきます。最新のリリース情報はinstagramで随時発信しますので、是非フォロー&チェックしてくださいね!みなさまが「アッ!」と驚くお気に入りの商品を@IDEAのサイトで探してみてください!
https://at-idea.pearl-idea.co.jp/
豊富な知識と経験で、オフィスから館内装飾まで小物を使用したデコレーションの数々を生み出してきた。グリーンなど植物のノウハウは企画スタッフ髄一。なお、パールイデア本社の事務所内のどこかに「KUMIKOの部屋」と呼ばれる隠し部屋があり、様々な演出小物を収集しているとの噂も…。