新型コロナウィルス感染拡大の影響に伴い、従来の生活では無意識だった事においても考慮するよう求められています。商空間でも同様に、新型コロナウィルス発生前と後とでは、来ていただくお客様への販促手法に変化が訪れています。
今回はそんなコロナ禍において、どのようにお客さまへ「三密抑制」を促しながら「販促施策」を行えるのか… という一見相反する内容を、事例を元にご紹介します。ソーシャルディスタンスを踏まえた施策のひとつとして、マネキン演出を活用してみませんか?
ソーシャルディスタンスを踏まえた、マネキン演出事例
実施施設は、二子玉川ライズ・ショッピングセンター内タウンフロント7Fのレストランフロア「 FUTACO TABLE 」に設けられた、レストスペースおよび2ヵ所のエレベーター前での実績です。
レストスペースでも商品が購入できる? マネキンが購買を後押し
本施策はレストスペースでの実施と言うこともあり、お客様がリラックスされる場所であることへの配慮から、注意喚起を主な目的とするだけではなく、より施設環境へ溶け込むマネキンおよびスタイリングのセレクトを行っています。
「ひとを集める」というVP(ビジュアルプレゼンテーション)設置がままならない状況下でも、各テナント様の商品を紹介できる場としての新たな試みです。
アップデートを求められる、集客のための「仕掛け」
従来のVMDでは、集客力や滞在率を高め、よりお客様が納得される購買行動を促すための要素が構築されますが、新型コロナウィルス発生後では、やもすれば三密容認と言われかねないことも否めません。
いままで定石とされていた「仕掛け」に対する認識も、今後は更新を行わなければならないターニングポイントとなるのでは…と考えます。
店舗での販促は「集客を促す」から「三密抑制の伴った、自ずと集客される」施策へ
アフターコロナでのニューノーマルについて、様々な論点が問われています。しかし基本として、リアルなコミュニケーションへの欲求と枯渇感は、生活する上で避けられません。
「新しい生活様式」提言を踏まえる観点から、今後のお客様との販促スタイルは「商空間へ集客を促す販促施策」から「商空間で、自ずと集客される空間での三密抑制の伴った販促施策」へと変化するはずです。こういった時代性を捉えたVMDを引き続きご提案して参ります!
アートディレクター。独自の世界観とコミュニケーション能力を活かし、エモーショナルなクリエイションを追求し続けています。好きな言葉は…Thinking and doing will result in the future.(考え行動することが、未来に繋がる)