NYレポート番外編として、ロサンゼルス発で急成長を遂げているアパレルブランド「Reformation(リフォーメーション)」の店舗をご紹介。
Reformationは、テイラー・スウィフトがお気に入りと発信したことで有名になりましたが、その裏には独自のブランドコンセプトを持ち、かつデジタルをうまく活用する、EC発企業ならではの戦略がありました。
ブランドコンセプトはサスティナビリティ(持続可能性)。商品には、デッドストックやヴィンテージ、天然素材を使用し、環境への配慮をコンセプトとしています。
オンラインショップでは、商品をつくるのにかかる二酸化炭素排出量や水の使用量など、環境負荷を開示しています。さらに、ユーザーはマイページ上で、これまで購入した商品で、どれだけ環境負荷を軽減できたかを見ることが可能。サスティナビリティというコンセプトがここにもしっかり表れています。これは調達、生産、販売を一貫して行うSPA企業だからこそ実現できるのです。
現在NYには3店舗。店内はシンプルな印象ですが、ユーザーのEC購入率が極めて高いReformationは、リアル店舗においても、オンラインに近い購買体験を生み出す仕掛けをしています。
注目は「試着」体験。ユーザーは、商品を店内に設置されたタッチスクリーンから選択し、試着をすることができます。店員に話しかけられるのが煩わしい、というミレニアル世代に配慮した設計。
(選択した商品は店員さんが運んできてくれるという、一方でアナログなところも)
試着室内では、自分のスマホを接続し音楽をかけることができたり、照明も白いライトやワームライトに変えることが可能。タッチパネルから新たな試着をオーダーすることもでき、会計まで試着室で完結してしまいます。快適なショッピングにとことんこだわったサービスです。
サスティナビリティをブランドコンセプトとしながら、デジタルテクノロジーを上手く活用しているところが、ミレニアル世代より下の多くのユーザーに受け入れられている理由です。ユーザー視点で趣向を凝らした快適なショッピング体験により、オンラインだけではない、リアル店舗ならではの体験価値を高めている今注目のブランドです。
Reformation (Bond store)
39 Bond St.New York NY,10012
Mon-Sat:11am-7pm
海外トレンドリサーチャー。またデジタルメディアマネージャーとして、pearly daysの運営などWEB事業を担当。好きな言葉は、“ Life is a journey ”。