仕事の質をあげることはビジネスパーソンにとって重要な課題のひとつ。にもかかわらず、なかなかうまくいかずに四苦八苦している方も多いのでは?
私たちパールイデアは、生産性をあげるために仕事自体を見直すことは必要ですが、同時に休息の質にもこだわることで、メリハリのあるワークスタイルを生み出すことが大切だと考えます。
この考え方に即して、2018年末に弊社の「食堂」を見直しました。従来までのただ昼食をとるための「食堂」から、リラックスしてコミュニケーションのできる「カフェ」へとリノベーション。すると、社員に多くの変化が見られたのです。
会社にカフェを導入しようと思った理由
もともと昼食をとる場所であった食堂。弊社ではお弁当を持参する社員が多いため、ランチタイムには賑やかな場所です。
ただ、座る場所はほとんど固定位置で決まっていて、普段話すメンバーも同じ。規則的に並んだテーブルと椅子、いわゆる食事をとるためだけの場所でした。
今回その食堂を新たに見直し、もっとリラックスできて、みんながコミュニケーションをとれる快適な場所にしようと、”PEARL CAFE(パールカフェ)化計画”が実施されました。
会社の中に公園?会話が弾む快適空間を演出したPEARL CAFE
実際に仕事をするワーキングスペースよりも、比較的自由に設計ができ、ディスプレイ企業としての強みを発揮できるリラクゼーションエリア。
今回私たちがデザインしたのは、みんなが和気あいあいと話したり、ゆったりと過ごすことのできる、「公園」のような空間です。公園って、なぜか晴れやかな気持ちになり会話も弾むし、みんなで食べるお弁当もより一層美味しくなりますよね?そんなコミュニティが生まれるかのような心地よい環境が会社の中にあったら良い!と思ったのです。
今回の改装にあたっては、まるで自然の中にいるかのような雰囲気を創り出すことを意識し、ひとりor小グループでの使用など様々なシチュエーションも想定して設計をしました。
それでは、実際のPEARL CAFEを見てみましょう。
中央には、木を中心に大型の丸テーブル。”大きな木の下には人が集まる”と言われるように、自然と人が集まり、ピクニック気分で食事ができて会話も弾みます。
中央の大きな木は、弊社のオリジナル商品である「imaツリー」。実はこれは本物のように制作したフェイクツリー。ここまで大型のフェイクツリーはなかなか見つからないので、「では自分たちでつくっちゃおう!」となり制作。組み立ては簡単で、カフェテリア内にまるで公園のような空間を演出できます。照明効果による木漏れ日のような光の演出も、こだわりポイントです。
2人用スペース。ご飯を食べたり、おしゃべりをしたり、カフェのワンシーンのような空間。イスとテーブルも、デザイナーが厳選したかわいらしいデザインの商品をセレクト。
窓際に1人用のカウンター席。ランチタイムだけでなく休憩時間にも、中庭を見ながらコーヒーを飲んで過ごせます。仕事中でも、ちょっと場所を変えてリフレッシュできる社員お気に入りの場所。
社員の満足度150%アップ!いつものランチタイムが、会話も増えて明るく賑やかに!
さて、オフィスにカフェスペースを設けたことで、どのような変化があったのでしょうか?
アンケートをとってみると、社員満足度は150%を超え、「行きたいと思える場所になった」「清潔感があり、明るく楽しい場所になった」「食事が美味しく感じられるようになった」「いつもの弁当ですが、おいしく感じます!」という社員からの意見多数でした。
また、大きな円形テーブルについては、「話しやすい」「わきあいあいと食事をしています、一体感があって良い」「みんなで話す感じになる時があり良い。みんなと話が出来て、より仲良くなった気がする!」など、社員同士のコミュニケーションが活発化するという効果がみられます。
このように、社内にリラックスできるカフェスペースをつくることで、社内からはとても好感度な意見をたくさんもらいました。公園のような自然環境が心を解放させ、リラックスした雰囲気を創り出しているからこそ得られた変化だと思っています。
たかが休憩スペース、されど休憩スペース。”メリハリ”が仕事の質をあげる鍵
みんなが気持ちよく食事をできる場所。ちょっと息抜きをしたいときに立ち寄れる場所。会話がたくさん生まれる場所。 コミュニケーション効果とリラックス効果をあわせ持つ”カフェ”をオフィスに取り入れることで、ほっと一息つける”癒しの時間”ができ、仕事に”メリハリ”がうまれました。休日のインプットが仕事に思わぬ形でつながったりするように、休憩時間のインプットやアウトプットが仕事につながっていきます。
社員の働き方改善に悩んでいる、という場合は、休憩スペースの見直しからはじめてみてはいかがでしょうか? 例えばグリーンを取り入れたり、会話を生むようなきっかけになるものを置く、テーブルの配置を変えるなど、小さな一歩から踏み出してみるのもよいかもしれません。
スペースデザイナー。空間設計におけるディレクションを担当し、オフィスチームのリーダーをしています。趣味はゴルフ。