大型のショッピングモールがオープンしたり、コワーキングスペースが増えているという時代の中で、空間はオープンな方向に向かっている時流があります。一方で、プライベートを守る事ができる空間ってあまりないですよね?

例えば、大事な電話がかかってきたら静かな場所が欲しいけど、現状トイレくらいしかない。あと、クレジットカードなど個人情報を入力したい時には安全な場所でやりたいけど、プライバシーが確保されてる空間って見つけることが難しく不便。もしもそこにプライベート空間が存在したら、もっといろいろ便利になりませんか? 


パブリックスペースにも、プライベート空間がほしい!

空間ブランディングを手がける私たちパールイデアはパートナーと共に、これから先の未来にどのような空間が必要とされるかを研究し、開発につなげていく「未来型空間創造工房」というプロジェクトを立ち上げました。

そして、SC業界最大のイベントである第43回日本ショッピングセンター全国大会「SCビジネスフェア2019」に出展する際のこと、チームメンバーでいろいろ話している中で、ショッピングモールの中にほとんどプライベートな空間がないことに気づき、そこから「S-MALL BOX(エスモールボックス)」の開発がスタートしたのです。

 

電話ボックスをモチーフにしたスタイリッシュなデザイン。S-MALL BOX誕生の経緯

S-MALL BOXのモチーフは電話ボックスです。なぜ電話ボックスに注目したかというと、まず感じたのは、公共のスペースの中でもボックス内はとてもプライベートな空間が確保されていること。そして、 数年前にイギリスで公衆電話ボックスの再活用のニュースを知り、ロンドンでは名物の赤い電話ボックスが、例えばコーヒーショップやミニオフィスなどに再利用されていたのに感心しました。そこから着想を得て、電話ボックスの再活用という発想に到りました。

そして、当初は昭和のレガシーである日本製の公衆電話ボックスを探し回りましたが、基本撤収後は廃材として解体されているようで・・・断念。そこで、あえて現代風にアレンジ!アメリカのキャンピングカー”エアストリーム”のアルミ外装を纏ったボックスの誕生です。

アルミの外装も現在国内で造作ディスプレイ用として扱っているメーカーが無く、海外まで出向いてアルミ貼りの技術を習得して、今回のフォルムとなりました。

アルミ貼りのスタイリッシュな見た目。展示会場ではとても目立っていました。

 

密室感と座り心地にこだわったS-MALL BOXの魅力

パブリックスペースの喧騒をいかに遮断し、落ち着いた空間を創り出せるかが、この商品のポイントです。

では、S-MALL BOX(エスモールボックス)の特徴を見ていきましょう。

内装材には映画館の遮音材にも起用されている厚みのあるフェルト材を使用し、室外の音を20%以上遮断することに成功!

椅子も家具専門業者とのアライアンスで、座り心地を第一に考え生地からセレクトしました。

テーブルは折りたたみ式で、用途によって空間を広く活用することも可能です。

開催中、ボックス内のモニターで映画を見ましたが、自分だけの世界に入り込んでしまい・・・・・反省(zzz)。

入り口はセキュリティーキーを採用し、会員カードや電子マネーでの入場が可能です。

人感センサーで着座時は外観のサインが点灯し使用中を遠くからでも確認できます。


様々なニーズに応えたプライベート空間を実現していきたい

開催中、たくさんのお客様とお話しし、パブリックスペースにおけるプライベート空間の必要性について多くの共感をいただきました。また、新たな活用方法をヒヤリングすることができ、例えば、フリーアドレスが進むオフィスでのパーソナルスペース。個人だけが使用できる授乳ルーム。条例が進む飲食店での喫煙ルームの活用などなど、多くのアイデアをゲット!

私たちのブースにお立ち寄り頂きました多くのお客様の期待にお応え出来るよう、この商品はまだまだ進化を続けます。あらゆるニーズにフィットする、S-MALL BOXの可能性を今後も模索していきます!