店舗・ショールーム・展示会場など、空間づくりの分野でも今や必須となりつつあるサスティナビリティの取組み・・・

パールイデアは空間ブランディング企業として、昨年12月に出展したSDGs Week EXPO 内 エコプロ2022にて、弊社の3R(リユース・リデュース・リサイクル)の取組みを中心としたサスティナブルな空間づくりやエコなアイテムを提案し、その後も研究・開発を続けてまいりました。

そして2023年10月、FaW TOKYO内 サステナブルファッションEXPO 秋へ出展。今回はこちらの展示会の模様をお届けすると共に、“エコな” 空間ブランディング企業としての、最新の取り組み内容をご紹介します!

 


 

地球にやさしいお店づくりのシン定番

昨年出展したエコプロ2022では『アスノバ』という展示コンセプトを掲げておりました。わたしたち(us)・地球(earth)・未来(明日)、そしてASUはサンスクリット語で「命」…メインキャラクターであるクマ「アスノベア」には bear =「生まれる」「結ぶ」などの意味もあり、わたしたちの住む地球の未来へと命を大切につないでいく場所…そんな想いを込めたテーマで、私たちのエコな取り組みを展示しました。

【アスノバ】わたしたちの地球をASUへとつなぐ! エコプロ出展レポート

今回の「サステナブルファッションEXPO」は、エコ・リサイクル・アニマルフリー・エシカル・オーガニック・フェアトレードなど、サスティナビリティを考慮したファッション製品・素材が世界中から出展する日本最大の専門展です。『アスノバ』での内容を更に進化させ、新しい提案も加えた『シン・アスノバ』とし “地球にやさしいサスティナブルな空間づくりのシン定番” を掲げて、マネキン・什器・商品陳列ツール・装飾備品などサスティナブルなアイテムの数々を展示。ファッション業界を中心とする多くの方にご来場いただきました。

 

 

サスティナブルなアパレル店舗の顔に!マネキン&トルソーのシン定番!

アパレル店舗には欠かせないマネキン・ボディ・トルソー。パールイデアのメイン商材であるこれらのアイテムを、環境配慮素材を使って製作しました。昨年のエコプロ2022での展示内容から“進化”したものをご紹介します。

 

廃棄されるペットボトルを蘇らせる!【 ECOXマネキン – 再生PET 】

使用済みペットボトルを原料として全身マネキンの開発に成功しました。

回収したペットボトルを粉砕→ペレット状にし、再生綿→再生フェルトの過程を経てマネキン・ボディなどに使用します。

当社の3D造形技術にて、アニマルオブジェの製作も可能です。

 

 

再生可能な和紙トルソー!【 ECOXボディ&トルソー – 紙 】

再生紙を活用したトルソー。FRPを使用していないパルプモールド製法による紙の切れ端を原料とする、環境にやさしい素材を用いたサスティナブルなアイテムです。使用後は土中で分解します。こちらの標品はレンタルも可能です!

 

再生素材で作ったアクセサリーツール【 ECOXアクセサリーツール 】

回収したペットボトルを粉砕→ペレット状にし、再生綿→再生フェルトの過程を経てアクセサリーツールに使用します。服飾雑貨のディスプレーに最適です。

 

 

見た目・機能性・環境配慮・・・3拍子揃った優れもの什器のシン定番!

アパレルはじめ他業界からも多数のオーダーをいただいております。レンタル対応可能です(※再生繊維ボードを除く)。

 

サスティナブルでフレキシブルな空間づくり【 PIPELINE(パイプライン)】

今期デビューの人気シリーズ。再生可能素材とアップサイクルした素材を組み合わせたECOX什器です。完成品を置くだけで手軽に使える什器シリーズの「PIPELINE FIXTURE」、ショップインショップやポップアップストアなどで簡単に櫓型の特別空間が作れる「PIPELINE BASIC」、自由に組み替えができる「PIPELINE CUSTOM」の3シリーズをラインナップしています。

  • アルミ単管パイプ:リサイクル可能なアルミ素材
  • 木菅(広葉樹) ※別注対応品※:間伐材を製材したECO素材
  • 木パーツ:OSB材・・・間伐材をチップ状にプレスした合板

 

環境配慮素材を用いたECOX什器シリーズ【 Tri Rack & Table / Recta Rack 】
今回ブース展示しました再生繊維ボード製の棚板・天板は別注対応品です

サスティナブル素材を用いたECOX什器の「Tri & Recta」は、特にスポーツやアウトドア空間に最適なシリーズです。リサイクル率の高いスチールやOSB材など環境に配慮した素材を使用した什器で、ハンガーラック・シェルフ・テーブルなどをラインナップしています。

  • スチール本体:Lアングル鋼材・・・下地材や建築資材として使用されるリサイクル率の高いスチール材
  • 木パーツ:OSB材・・・間伐材をチップ状にプレスした合板

 

 

その他にも・・・環境配慮素材のシン提案!

廃棄される繊維(残布・残反)を蘇らせる!【再生繊維ボード】

繊維リサイクル率の向上を目指して、100%繊維系廃材からできたリサイクル素材です。家庭から排出される古着、古布など繊維系廃棄物は年間200万トン以上ですが、リサイクル用途はウエス(機械拭きの雑巾)、輸出向け古着、反毛(綿に戻して再利用)等と非常に限られており、リサイクル率はわずか10%程度で今後も大幅に増える見込みは難しいのが現状です。
環境意識の高まりにより、回収組織の構築や繊維リサイクルを推進するための行政回収の開始等、回収量は増加傾向にあり、今後繊維系リサイクルを発展させていくには新たな用途開発が必要とされています。

今回はテーブル天板や棚板・ステージだけでなく、展示ブースの壁装飾材としても使用しました。

 

 

石膏ボードを蘇えらせる!【石膏ボード アップサイクル】

年間約110万トンが排出されている廃石膏ボードですが、コスト等のハードルもあり石膏ボードへのリサイクル率は約25%程度に留まっています。自由配色、自由成形が可能で、着色次第で大理石のようなマーブル模様を生み出すこともできます。廃石膏を使用すると強度が出にくいという課題を乗り越え、内装材として利用するに十分な強度を実現し、壁や天井、さらには椅子やテーブルの天板といったインテリア製品への展開可能性を秘めています。素材中の廃棄物利用率は約80%で、その内廃石膏ボードが50%、ともに使用されている30%は他の産業廃棄物です。

今回はマネキン用のステージ天板として使用しています。

 

海洋プラスチックを蘇えらせる!【海洋プラスチック資材】

日本は国民1人あたりの使い捨てプラスチック使用量は年間約35kg。世界で見ても2番目に個人からの廃棄プラスチックが多い国です。また、国内生産プラスチックの内「使い捨て」利用を想定されたものは6割を超えます。これは世界で生産される「使い捨てが想定されるプラスチック」の割合の2倍弱にあたり、日本のプラスチック再利用に対する意識改革が必要です。
私たちはマテリアルリサイクルとして、回収・洗浄・粉砕・成形・加工をおこない、混合プラスチックからプロダクト開発を行い、今まで焼却・埋め立てされていた海洋プラスチックを再資源化する手段の提案ができるようになりました。

今回はマネキン用のステージ天板として使用しています。

 

【サスティナブルハンガー】

バイオマスハンガー・・・バイオマスプラスチックとは、植物などを主原料としてつくられる合成樹脂のことです。バイオマス原料は再生可能であり、温室効果ガスの排出を低減(カーボンニュートラル)させながら、化石燃料に頼らない持続可能な社会を実現します。

紙製ハンガー・・・紙をパウダー状にしたものに合成樹脂を混合して作る環境対応型の材料を使ったハンガーです。焼却時の温室効果ガス排出量が一般の樹脂と比べて約35%削減できます。化石燃料の使用量を抑制しながら持続可能な社会の実現を目指します。

竹製ハンガー・・・竹は、主にハンガーの材料として使われるブナ材などに比べると非常に成長の早い木材です。特定の材料に頼ることなく、限りある資源を有効活用することは持続可能な社会の実現に貢献します。

 


 

沢山の出会いに感謝!アスへとつなぐ地球にやさしいお店づくりを一緒に実現しましょう!

今回のサステナブルファッションEXPOの参加を経て、ファッション・流通・製造に至る様々な業界の方々とお話をすることができ、どの企業様も持続可能な社会を実現するための意識が高く、多くの課題を持たれていることを改めて実感しました。また海外からの来場者様も多く、弊社出展アイテムに関するその後のお問い合わせを多数頂戴しております。

環境配慮素材を用いたアイテムには「コスト」のハードルがあり、なかなか採用されないといったケースも多く、弊社においても例外ではありません。しかしこの課題をクリアするための努力の継続が、空間のブランド価値共創を理念とする我々のミッションです。是非とも一緒に創りましょう!

 

展示会当日の様子はこちらの NEX特設サイト|https://pearlidea.nex-exhibition.jp/ でアーカイブ配信開始しましたので、ぜひご覧ください! ご来場本当にありがとうございました!