2030年に達成を目指すSustainable Development Goals : SDGs。各企業が取り組みを強化し、世界的な潮流となっています。
SDGsとは、持続可能な開発目標のことで、2015年に国連総会で採択された17目標と169の項目から示された2030年までの行動計画。その中でもパールイデアでは、「12 つくる責任 つかう責任」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさを守ろう」など主に環境面を中心に、SDGs達成への貢献をしたいと考えています。
現在、社内プロジェクトを中心に活動を続けており、事業活動との連動を図りながら推進しています。今回はパールイデアのSDGsの取り組みについて、3Rの視点でご紹介します。
パールイデアとSDGs
3Rとは、Reuse、Recycle、Reduceの3つのRの総称のことで、環境省も推奨する環境配慮・廃棄物削減のためのキーワードです。
- Reuse(リユース)・・・製品を繰り返し使用すること。リペアやリメイク、レンタルの仕組みなどがあげられます。
- Recycle(リサイクル)・・・廃棄の際にその素材を再度有効活用できること。今ではアップサイクルという言葉もあり、製品設計・製品開発・技術開発など
- Reduce(リデュース)・・・廃棄物発生を少なくしたり、製造段階での資源量を減らすこと。
私たちは空間ブランディング企業としての事業活動を行う中で、3Rを念頭においたサービス開発・提案活動を強化しています。また、SDGsにおける具体的な取り組みとして2030年までの目標を設定し、プロジェクト推進をしています。
【豆知識】 ちなみに3Rは、現在4R、5R、7Rへと進化しています。4RはRefuse(リフューズ/断る)、5RはRepair(リペア/修理する)が追加され、Regeneration(リジェネレイション/再生)、Rebuy(リバイ/リサイクル品の購入)などを加えて7R、10・・・と言われたりもしています。
【Reuse】リユースサービスを通じて、循環型社会の実現を!
パールイデアが60年以上も提供し続けている「レンタルサービス」はまさにリユースそのもの。現在、お客様によりメリットを感じていただけるようリユースの方法を様々に検討し、ご提案しています。
AIR DEPOT
移転や閉店予定店舗の什器備品をお預かりする、ストック&デリバリーサービス。レンタル什器のメンテナンスやマネキンのメンテナンスで培ってきた技術で、お預かり期間中に専門スタッフが什器の補修、修理、クリンナップを行います。再利用する什器備品のデリバリーは、自社の流通デポシステムで対応。
FLAT
シンプルな2つの期間契約型定額レンタルサービス。利用されるお客様には「限定色」什器パッケージか、「自由に選べる」什器パッケージのいずれかと利用する区画サイズを指定いただきます。スペースに合わせてレイアウトのご提案も可能。商品の不具合などのメンテナンスは通常通り対応可。
【Recycle】取扱商品のリサイクル率を30%以上にします!
弊社の取り扱い商品は数千点を超えます。レンタル品のほとんどはメンテナンスを続けながら製品寿命をできる限り長く大切に使用しているのですが、それらの商品を最終的には廃棄をしなければなりません。一方で、分別した廃棄を徹底することで、スチール製品、木製品などリサイクル(サーマルリサイクルを含む)資源として再活用することができます。
現状把握を行った上でリサイクルできる商品を増やし、取扱商品のリサイクル率を高めることで、2030年には30%以上を達成できるよう現在活動を続けています。
また、商品開発においても環境配慮型商品の拡充を強化しており、1998年リリースのPET樹脂トルソーを皮切りに、現在も研究開発を続けています。
バイオプラスチックマネキン ADAM&EVE
トウモロコシ等を原料とした植物由来かつ生分解性のバイオプラスチックで製作したマネキンです。
PET ボディ&トルソ
1998年の登場以来のロングセラーシリーズ。再生可能なPET素材を使用したベーシックなタイプのエコボディです。
Tri Rack & Recta Rack
リサイクル率の高いスチールや間伐材・端材でできたOSB材を使用した環境配慮什器シリーズ
再生繊維(不織布)ハンガー
衣料製造工程で大量に廃棄される過剰布を再生綿→再生糸→再生不織布にし、ハンガーを製作しました。その他様々なツールへの応用が可能です。
【Reduce】店舗など撤退時総排出量に占める再生率70%以上を実現します!
Reduce分野においては、設計段階からの廃棄物削減や、リユース・リサイクル素材を活用した空間づくりを行っていますが、私たちは今回、「撤退工事」に着目しました。
新しくオープンする店舗やオフィスが多くあると同時に、商業施設のテナントの入れ替わりに伴って撤退工事も多数請け負っています。実際の解体作業の際には再利用できる家具や什器などもありますが、木・プラスチック・ガラスなどのゴミが発生し、再利用できないものは産業廃棄物として処理されます。今回私たちは、それら撤退時のゴミの再生率を高めることによって、廃棄物削減ができないかと考えました。
リサイクル業者や産廃業者とのネットワークを強固にし、2030年には再生率70%を目指します。サスティナブルな空間づくりのために、つくるときも、壊すときのことも考え、廃棄物のReduceに取り組んでいきます。
3Rの推進により、環境にやさしく、サスティナブルな社会の実現を
環境への取り組みは今にはじまったことではありません。多くの企業がSDGsに賛同し、活動を活発化させています。
私たちのお客様にもSDGsを推進するSDGs宣言企業様がたくさんいらっしゃいます。パールイデアはお客様のSDGs推進、中でも環境に配慮したGreen Business(グリーンビジネス)をサポートするベストパートナーとなれるよう、今後も提案活動や研究開発を続けてまいります。
海外トレンドリサーチャー。またデジタルメディアマネージャーとして、pearly daysの運営などWEB事業を担当。好きな言葉は、“ Life is a journey ”。