この度、株式会社パールマネキンは、株式会社パールイデアに社名変更をいたしました。
なぜ今社名変更によるリブランディングを行ったのか?また、それをどのように実施したのか?至った経緯や、そのプロセスをご紹介し、企業ブランド価値を高めたいと考える多くの皆さまに役に立つ内容をお届けします。
なぜ、パールマネキンのリブランディングが必要だったのか?
一言で言えば、お客様に当社をしっかり認識していただく為です。
当社はパールマネキンの名前でもう50年以上もお客様に認知をいただいていました。マネキンは当社の魂とも言えますが、長い事業活動の中で、マネキンや什器だけでなく、店舗や展示会からオフィスに至るまでにまつわるあらゆる空間創造事業を展開してきています。
そのため、実際の業務内容を社名から想像いただくのが難しくなってきており、当社の全域を理解いただく為にはブランディングの再構築が必要と考えました。
企業ブランディングのはじめ方
私たちが取り組んできたブランディングは、CI(コーポレート・アイデンティティ / Corporate Identity)と言われるものです。 CIは大きくわけて3つのアイデンティティーをそれぞれ統一することからはじまり、一般的にCI=MI+BI+VIと言われています。
- MI(マインド・アイデンティティ / Mind Identity)
- BI(ビヘイビア・アイデンティティ / Behavior Identity)
- VI(ビジュアル・アイデンティティー / Visual Identity)
自分達は「なにものであるか」を考えることから始め、そして「なにをしたいのか」「お客様にどう認識していただきたいのか」・・・これを統一した見解でそれぞれ決めていく作業を行いました。決めたら、日々の行動で実践あるのみ!です。
MI (マインド・アイデンティティ)~ 理念の統一 ~
まず、社是や社訓・経営理念など、自分達の考え方をしっかり議論して文字や言葉にすることから始めました。創業時からある大切な言葉の意味や、自分達が本当に成し遂げたい事を深く掘り下げて、「これこそが自分達」と思えるまで何度も何度も言葉を練りこみ、メンバーの意見が完全に一致するまで議論をしました。
BI (ビヘイビア・アイデンティティ) ~ 行動の統一 ~
BIとは、上記で定めたMIを実現するための、実際の行動計画であり、行動の統一のことです。 経営計画や事業プラン・組織編制や商品・サービスに至るまで、自分達の理想を実現する為に必要な行動をすべて事業計画に落とし込むことで、実現したい理念に行動を近づけることができます。
VI(ヴィジュアル・アイデンティティ)~ 視覚の統一 ~
VIとは、企業のアイデンティティーを視覚的に表現し、統一することです。 ロゴマークやロゴタイプ・コーポレートカラーなどすべてのビジュアルを一新しました。
ロゴマークを変えることは単なるイメージチェンジではなく、MIやBIで構築してきたアイデンティティーを視覚的に表現しました。視覚的要素を統一することで社員の結束も高まります。お客様には一目見てパールイデアだと思って頂けるのが理想ですね。
パールイデアのシンボルマーク。永遠の循環・営みを表す「メビウスの輪」をモチーフとし、これまで培ったモノづくりの伝統と、常に生み出される新たな発想(イデア)が融合して和(輪)をなす弊社の姿と社員の心(ハート型)を表しています。
パールイデアのロゴマーク。書体は、それぞれ異なる書体(多様な個性の集合)で構成されています。パールの文字には、真珠の干渉色であり伝統を表すエバーグリーンを中央に配し「ヨソとは違うモノづくり」の伝統を表しています。
イデアの「i」の文字は、「なるほど!の感嘆符」をモチーフに逆転発想を表し、○(まる)部分は真珠のもう一つの干渉色であるチェリーピンクとしています。また、イデアの「A」の文字は、突き抜けた発想をデザイン化しています。
第五の資産としての「ブランド」価値
「ブランド」は、ヒト・モノ・カネ・情報と並び、企業の第五の資産と言われています。大きく変化する時代の中で、関わる多くの人々にとってどのようなブランドでありたいか。目に見えないブランドという資産を大切に育てていかねばなりません。
私たちも挑戦を続けているさなかにはなりますが、企業のブランディングを考えていらっしゃる皆様の参考になれば嬉しく思います。
オペレーションマネージャー。経営企画を担当。組織の「横軸」として、全社を縦横無尽に横断しています。休日はアウトドアでリフレッシュ。